あがり症話し方教室 3 あがり症を克服する話し方
5、質問する話し方
人前でのスピーチでは、人を指名して質問することによって、聴衆の目が一時的に他へ向くことになり、「自分が多くの人に見られている」という緊張を和らげる効果があります。
名前のわからない時には「皆さんどう思いますか?」と全員に考えさせることで、す〜っと気持ちが軽くなってきます。「昨夜は何時に寝ましたか?」「タバコは吸われますか?」という感じの軽い質問がいいでしょう。すぐに返事が返ってきますし、対話型になるので、聴衆との心理的距離がグッと近付くという効果があります。話の導入部分で何回か使うことで、気持ちが楽になります。
相手に質問するのではなく、自問自答してみるのも効果的です。専門的にはレトリック質問といい、はじめから相手の答えは期待していない質問です。
「みなさん、一番大切なことは何でしょうか? そうですね、○○○ですね」
「みなさんどう思いますか? そうですね、○○○ですね」という感じです。
昔、イギリスのサッチャー首相は「今のイギリスに一番大切なことはなんでしょうか? (間をおく) そうです!強いイギリスになるという信念を持つことです」というように、この自問自答法をよく使っていました。
人前でのスピーチに限らす、話の中に質問をおりまぜることは、
あがり症の大きな原因の「見られている」という心理的なプレッシャーを和らげてくれます。