あがり症話し方教室 5 スピーチの前に
4、もしアガってしまったら
A 知人をみつける
聴衆の中に知人をみつけることです。
職場でのスピーチなら友人や同僚といった顔をみつけるのは容易でしょう。「知っている人がいる」というだけでもかなり安心できるものです。ひとりで外国に行っていて、街中でバッタリ知人に会ったような状況に似ています。
できれば「太田さんは、どう思われますか?」「中村さんなら、どうですか?」というように、友人・知人に質問をふってみましょう。さらに気分は楽になりますし、落ち着きを取り戻す時間ができます。
もし、知っている人が聴衆の中にいなかったら、スピーチに好意的・肯定的な人をさがしてみましょう。
「ひとつの文章をひとりの目を見て話す」(
4−3−A)の方法でスピーチをしておけば、自分の話に好意的な人は見つけやすいでしょう。
B 難しい質問をする
質問を多用する
話し方がアガリ防止に役立ちますが
(3−5)、アガってきたかなと思ったらすぐに質問をするのも、とっさのアガリを鎮めるのに役立ちます。聴衆の注意が質問された人に向き、多くの視線を自分から外すことができるからです。
聴衆の関心が薄れてきているときなどに使う質問はすぐに答えられるくらいのやさしいものがいいです。難しいものだと、考え込んでしまって、コミュニケーションの流れが途切れてしまうからです。
しかい、アガリを鎮めるために使う質問では、少し時間をかけて考えてもらったほうが好都合なので、少し難しい問題がいいのでしょう。ただ、急にアガったときに、そういう問題を思いつくものではありませんので、他の対策法と合わせて、いくつかの問題も事前に準備しておきましょう。準備しているという安心感で、アガることも少なくなります。